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【坪野鉱泉】 その3:鉱泉水の今

坪野鉱泉_ホテル坪野と薬師の水

「廃墟化後も源泉は枯れておらず、今も地下から滾々と湧き出している」
という廃墟ロマン溢れる激アツ情報を事前に掴んでいたので、それについても現地調査してみれば
何の事はなかった、普通の水汲み場だった。

坪野鉱泉_水質検査成績書

まぁ、「(治安改善を目的に)整備された」ともどっかで見ていたので大体想像はついてましたが……

坪野鉱泉_薬師の水

しかしそれ以上に私をがっくりさせたのはその水質だった。
この岩盤に磨き抜かれて透き通った水! すっきりと五臓六腑に染み渡るさわやかな喉ごし!
これ完全に六甲のおいしい水だわ……ってあれ?温泉じゃないの???※1

加賀のしょっぱい水やら別府の茶色い水やらを飲み歩いてきた私にとってこれは相当ショックだった。
「鉱泉」というからには何らかの治癒成分(胃腸に効くらしい)が含まれていると思いたいが、
正直そこらのコンビニで売ってる水と区別がつかない……釈然としない……

もっともこうして現地調査をしている間にも地元の方が2名ほど水を汲みにいらしていたので、
水質の良さは確かなようだ。北山薬師堂の上流部にあたるので「薬師の水」として愛されているとのこと。

坪野鉱泉_共同浴場跡?

今は完全に崩れて草木に埋もれてしまっているが、ここでその鉱泉水を沸かして入浴に供していたのだろう、多分……
とてもそうは見えないけど……

坪野鉱泉_浴室

というかそこが共同浴場跡であってくれなければ、
客は各部屋に設置されているこの異様に狭い謎の空間で温泉に浸かっていたことになる。
これ広さ的に洗濯機置くスペースだよね?本当にここに人が入るの?あり得ないよね?懲罰房かな?

坪野鉱泉_浴室からの風景

懲罰房 お風呂からの眺め。田んぼばかりで他に目を引くものは何も無い。

市街地からのアクセスも悪く周りは田んぼだらけ、目立った観光スポットも無い。
建物自体の設計も古く、立ったままでしか入れない風呂に、頭が着きそうな(というか着く)くらい低い中二階の天井。
これでホテルが潰れないという方がどうかしている。

現在の資産価値は全くのゼロで、むしろ毎年かかる固定資産税の分とんでもないマイナスと言える。
しかし解体するにもその費用だけで数千万円以上かかると思われ※2、かといって所有権を放棄することもできず※3
結果、そのまま建物を放置せざるを得ないというのが現状のようだ。

坪野鉱泉はこれからも北陸最恐の心霊スポットとして、この地に君臨し続けることだろう。

(了)

以下脚注

※1^

「温泉は鉱泉の一種である。(中略)広義には地中から湧出するものはすべて「鉱泉」なのです。」
(温泉ソムリエが教える!幸せになる入浴法)
つまり成分もへったくれもないそこらの湧き水も「鉱泉」と言えるということである。
http://onsen-s.com/n009-siawase7-7.html

※2^

坪野鉱泉の敷地は3300平方メートル、富山県のRC解体工事の費用が3.8~5.5万円/坪とのことなので
仮に建物を計1400平方メートル、工事費を4.5万円/坪としても解体費だけで2千万円弱かかる計算となる。
もちろん実際はこれだけではすまないだろう。
「解体工事 (坪単価の相場)」
http://www.polaris-hs.jp/kiso_chishiki/kaitaikozi_top.html#toyam

※3^

「土地は消滅しない限り、また相続において他のすべての相続財産とともに放棄しない限り、
その所有権は永遠に続きます。所有が続く限り、納税義務・所有者責任・刑事責任が付きまといます。」
https://www.houteikouken.jp/2014/11/02/物を捨てることはできる。では土地建物を捨てることはできるだろうか。

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